今年から新たに保有し始めたアバールデータの3Q決算が14日に発表されました。
個人的にはかなり期待していたのですが、結果はあまり芳しくないものでした。
今後の5G化に向けて半導体市場が回復基調というニュースを見ますが、今期の半導体関連株の業績を見る限りでは、そこまで良い決算はあまりないように思います。
業績
2Qに引き続いて、減益幅は少し拡大しています。
営業利益率も若干落ち込んでいます。
前期3Q営業利益率:20.4% ⇒ 今期3Q営業利益率17.9%
通期配当予想は維持。
64円/株 ⇒ 配当利回り2.3%(2/14時点株価)
しかし、会社予想としては通期業績は予定通りを見込んでいるとのこと。
単純に数字だけを見たところでは厳しそうな感じがします。
前期を見ると、アバールデータは四半期ごとにだいたい均等な利益計上で下期偏重などではないので、このまま4Qでトピックスがないと14億円くらいの経常利益が着地点かと思いますが、、、。
決算短信を読んでみます。
これによると、今期減益の要因としては、下記のコメントがあります。
生産性向上への取組として、製造ラインの強化を、2019年5月に行っており、売上高の減少に伴う要因の他、当該設備に係る減価償却費等を計上したことに伴う減少となります。
うーん。
会社のホームページには説明資料もアップされていますね。(以下引用します)
これを見ると、絶対額で言うとあまり減価償却費の影響度は高くないと思われますね。
しかし、研究開発費が増えてい るのでここの影響もありそうですね。
一方で今後に期待出来そうなポイントとしては、下記のページです。
注目は計測通信機器が前年比+30.4%を達成しているところでしょう。
この商品に関してはすでに通期目標レベルまで来ています。
売り上げ予想の20%ほどを占める製品ですし、4Qでこの製品がどこまで伸びていけるかがポイントになるかもしれませんね。
決算後の株価推移
14日の寄り付きでは一時2,500円台まで下落後、2,760円に戻す動きに。
決算は失望だが、今後に期待する人が多いのだろうか。
最近では、大和証券投資信託委託も5%超を保有したことが少し話題になっていましたが、従業員持ち株制度の開始に伴うものだったようですね。(少し安心)
まとめ
この会社の魅力は四季報にもあるように、「好採算の自社製品」という点なんですが、3Q単体では自社製品の売り上げ/利益が少しペースが落ちているように見えるのが気になるところ。とはいえ、累計では自社製品の比率は高くなっていますし、今後の進捗に期待します。
ただし、株価としては通期未達による下落もありそうで怖い状況ですね。
ではでは。
※投資判断は自己責任でお願いします。