MAMETA's LIFE-SIZE LIFE

30代最下層パワーカップルが株で資産形成を目指す。給料・家計・育児などなど等身大の実録ブログ。

テスラが使用するギガプレス・・・発想のスケールが日本人には無い

 


yahooニュースより興味深かった点を雑記。(元ネタのyahooニュース記事が消えたため、リンク差し替え済)

トヨタ、EV戦略見直し検討 クラウンなど開発一時停止

newspicks.com

記事の主題とは違う部分なんだけれど、初めて知ったものがあった。
”テスラが生産ラインに導入した大型のアルミ鋳造機「ギガプレス」の有用性も検討する”とうところ。

ギガプレスって何?

 

 

ギガプレスって?

IDRA社が製造するこんな化け物みたいな鋳造設備らしい。


www.youtube.com

家より大きいサイズで、自動車一台をプレスで製造できるほどのサイズ感だ。
※実際には設計上の理由でパーツはある程度分けるだろうけど。

 

しかし、、従来技術では複数の部品を溶接でつないでいたものを一体成型してしまうのだから、その製造時間は比較にならないほど短縮化できる。

 

まさに、『フルサイズのおもちゃをつくる』発想だ。

 

この発想を実現するには課題はいくつかあったと思うが、

・そもそもそんなサイズの鋳造設備がない
・鋳造後の熱変形、強度は大丈夫か

それを乗り越えての活用というところが凄い。

 

鋳造設備はテスラが主導で鋳造大手に依頼し実現化。
下記記事によると、材料面でも工夫が必要らしい。

 

【モビリティー新時代】ものづくりが危ない、世界最大8000トンの鋳造機械「ギガプレス」の衝撃 - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

 

つまり、他社が同じ方法でやろうとしても障壁は大きいのでは?
すでに設計上のポイントもテスラが特許で抑えていくだろうし。

 

冒頭のyahooニュース記事内で書かれていたのは、製造コスト面で太刀打ちできなくなるのではという危機感をTOYOTAが抱いているということ。

確かに、これがあれば多数の溶接ロボットや組み立てラインなんて不要になるよな、、、と。

この設備は大きいけど、結果的にはトータルの工場規模は縮小化できそうなら、日本にも向いた方法なのだろうけれど。

 

日本人には出せない発想の転換では?

この『フルサイズのおもちゃをつくる』という製造効率化の発想。

アイデア自体は単純だが、日本の会社ではなかなか量産化まで進めないのではないか?

(少なくとも自分の会社の場合は無理)

 

フルサイズを製造できる設備をつくる、という発想を自動車メーカー社員が考えたとする。→「こんな設備作ってくれる鋳造メーカーは無いだろう」「どこの(既存の)下請け会社でつくるつもりだ?もっと考えろ」という上司の言葉で終結。

 

うん、目に浮かぶ。
この発想の具体化に向けて進めることを許可してくれる上司は自分の会社にはいない・・・。
高齢になればなるほど、リスクを恐れ、既存路線の延長線上で物事を考えようとする。

 

日本人って、細かいところを突き詰めるのは得意だけれど、スケールの大きな発想をするのって苦手だよね。

(そしてそれを止めようとする社内のよくわからん勢力いるよね)

細かい改良、改良、、、を積み重ねて効率化はしていくけど、そもそもの方向性をばっさり切り替えた技術革新はなかなかできない。

 

失われた日本の技術力。
いや、、失われたのは技術力と言うより、創造力、情熱、なのかもしれない。

 

バイク、自動車、家電などの黎明期はそうした力が満ちていたのだろう。

 

頑張れ、現役世代。
立ち上がれ、日本人。

 

自分に喝。