前回書いた楽天米国レバレッジ・バランスファンドについての記事がここ最近一番読まれている記事です。やはり新しい商品ですし、この相場になると皆さん気になっているようですね。
楽天レバレッジ・バランスファンドとは
初心者の方のために簡単に振り返ると、資金の90%で米国株式(VTI)を、270%で米国債券を保有する投資信託です。合計で資金に対して360%のポジションをとることから、USA360が通称となっています。
さて、そんなUSA360ですが、株式+債権ということで暴落時にどれくらい耐性があるのかが今後も保有継続する上で気になるところです。
市場暴落時のUSA360の値動き
2020年2月25日はコロナウイルス想像により世界的に市場が嫌気され下落しました。NYダウは一時1031$安(=前日比▲3.6%)の下げ、S&Pも▲3.4%でした。
さて、そんな中でUSA360の値動きはどうなったのか見てみます。
どんッ!!
(チャートは年初来を表示しています)
しっかり下げてるじゃないか!(泣)
と、思うことでしょう。
だがしかし、同じ日のVTI連動の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』はコチラです。⇩
VTIは、さらにがっつり下がっています。
この両者の差が債券を270%保有することの効果となります。
ちなみに、上記チャートは2020年の年始からのチャートになりますが、比べてみていかがでしょうか?
イラン、コロナなどの荒れた相場の中でUSA360は比較的安心感のある推移をしているように感じます。
この期間だけに限れば、VTI以上の運用成績です。
理由はお分かりのように米国債権利回りが低下(価格は値上がり)し続けているからですね。
すでに債券は市場稀に見る価格の域まで来ているように思いますので、この先どうなるかは不明です。
とはいえ、リスクオフの局面ではUSA360は有効、という結果が見えてきました。
となると次に気になる点は、この先コロナも収まり『株式が上向く局面でどのように推移するか』ということでしょう。
普通に考えると、その期間では株式100%の方が暴落時点からの伸びは上です。
さらにUSA360は債券価格の下落が足を引っ張ることになると思います。
しかし、この下落局面で踏ん張ったおかげでリスクオン局面でもVTI(=『楽天・全米株式インデックス・ファンド』)に追いつかれないことになれば、結果的にはUSA360がVTIよりも優秀という裏付けになると思います。
それはまた時期が来たら結果が分かるでしょう。
おまけ
ぼくは保有していないのですが、グローバル3倍3分法は下記のとおりでした。
コチラの方がさらに下落耐性は強そうですね。
グローバル5.5倍も出るらしですし、人気は出そうですね。
ではでは。
個別株については死んだふりのまめ太でした。(一部逃げたのはナイショ・・)