先日の記事で、今年度中にもうひとつ購入しようと思っている株があると記載しました。
本日、無事購入することができましたので紹介しておきます。
その銘柄は『パルステック工業(6894)』という企業です。
東証2部の銘柄ですので、かなり無名かと思います。
パルステック工業(6894)とは
パルステック工業の主な事業内容は、電子応用機器・装置の製造および販売ならびに、これらに付随する受託サービスや装置レンタルとなっています。
主な取扱製品は、ポータブル型X線残留応力測定装置、ヘルスケア・医療関連機器の受託開発及び受託製造、光ディスク関連の評価及び検査等を行う機器・装置、非接触3次元スキャナのほか、顧客仕様に基づく計測・制御・データ処理等を行う専用機器・装置であります。
この中でも最近では非接触計測の3DスキャナーやX線残留応力測定装置に注力しているようです。
パルステック工業の株価推移
5年チャートはこのような感じです。
2019年の2月に上方修正をきっかけに3000円台なかばまで買い進んだものの、5月以降は2,000円台まで下がってしまっています。
材料出尽くし+第一四半期進捗率低下による狼狽売りでしょうか・・・
パッと見はボックスのようにも見えますが、下値は少しずつ切りあがっているように思います。
実際、業績は着実に成長していっています。
指標
現時点での指標は以下のとおり
- PER 6.88
- PBR 1.07
- 自己資本比率 67%
- ROE 16.8%
- ROA 13.3%
どれもすべてぼくの購入基準は満足しています。
パルステック工業を購入した理由
さて、なぜぼくがパルステック工業を購入したのか、書いておきます。
- 企業価値に対して株価が割安である
- 世界初の商品を持っている
- 配当利回りが高い
1.企業価値に対して株価が割安
じつはこのパルステック工業は9月19日発売の四季報秋号の巻末でも小さく記入されていました。
そこでいろいろ調べてみると、電気機器の平均PERは20倍前後くらいであり、現在の業績をキープし続けると仮定しても、現在株価は理論企業価値に対して半分以下であると言えます。
このことから、ぼくは目標株価を最低5,000円と考えています。
ここにさらなる業績向上が生じて注目を上げた場合、株価は上昇していくと考えています。
2.世界初の商品を持っている
四季報にはこのように書かれています。
【新製品】世界初うたう非接触・非破壊で鋼材表面のムラ検出する『非接触硬さムラスキャナ』をトヨタ系へ納入。遺伝子検査装置はリピート受注増。配当性向30%メド。
非接触で鋼材の硬さを測定するというのは、非常に興味深い内容ですね。
また、焼き入れのムラも測定できるということで、宣伝しだいではB2Bで活用したい取引先が増えそうな予感がしています。
同社の売り上げ構成比の1/3を、比較的最近の製品であるポータブル型非接触応力測定装置が占めているという点でもまだまだ成長できると感じています。このニッチな商品ではシェア95%とのことです。
また、開発した商品をしっかりと特許出願し、知財戦略もとっていることから今後に向けて強みを感じています。
3.配当利回りが高い
現時点ではぼくはキャピタルゲインを優先していますので、銘柄選定時にとくに重視しているわけではありません。しかし、思うような株価上昇がすぐに来なかった場合、あるいは逆に株価が低迷した場合も、配当が高い株は持ち続けていて損はないと考えています。将来的には上がると思って購入しているわけですから、銀行に預けているつもりで寝ていればいいわけです。また、業績に問題がない場合は目先の株価が下がれば配当利回りも高くなり、注目を浴びやすくなるため、ある程度の下値は見えていると思います。
ちなみに、次回の配当は100円予想で、現在株価に対する配当利回りは4.3%となります。ただし、配当性向はまだ30%程度ですので、余力はかなりあるかと思っています。
なお、配当利回りが高い企業はできるだけNISAで購入しておくようにしています。
枠が減るので簡単には手放せなくなりますけどね。
個人的な不満要素
勝手に不満に思っている内容ですが、IRに積極的ではないということと、東証2部であることですかね。外国人投資家などはあまり東証2部の銘柄には手を出してこないと思われますし、株価が上がりにくいように感じています。
中期経営計画もどこに載っているのか見つけられませんでした。
逆に言うと、東証1部に市場替えというようなことでもあれば一気に上昇する可能性もありますが。ただし、要件を満たしていません。
今後の保有方針
目標株価5,000円までひたすらホールドしようと思います。
ただし、業績状況次第では損切もあるかと思います。
なぜ今購入したのか
さて、なぜこのタイミングで購入したのかということについてです。
パルステック工業は11月半ばに第二四半期短期決算があるのですが、製品自体は広まりつつあるように感じたので、その前にIRなどが出てしまうと株価が上がってしまうのが嫌だったからです。
ぼくの中では現時点ですでに企業価値以下の株価だと判断していますので、ここから多少下がろうが、今保有しておきたいと思いました。
ちなみに、10月2日の出来高はなんと200株、、、
そのうちの100株がぼくになります。
なお、購入資金はどうしたのかというと、、『サンバイオ』を売却しました。
昨日のPTSで手放し、44万円ほどの資金ができましたので、本日パルステック工業の購入に至ったわけです。
自分の感覚ですが、サンバイオについては、「50%の確率で株価が3倍、ただし50%の確率で下値も1/3倍」、パルステックは「70%の確率で株価が倍、下値は限定的」と思ったので入れ替えを行いました。
この判断が正しかったのかは神のみぞ知る。
2019.11.13更新 第2四半期決算発表!!
さて、、決算が発表されましたが、ぼくの予想は全く正しくなかったようですね。
決算の内容ですが、
・売上高:9億31百万円(前年四半期比△11.8%)
・営業利益:1億9百万円(前年四半期比△33.1%)
・経常利益:1億12百万円(前年四半期比△37%)
・純利益:71百万円(前年四半期比△40.9%)
という結果でした。
おまけに、通期下方修正、減配というおまけつきです。
決算発表後のPTS株価は2,000円を割るという、15%以上の下落となっています。
期待していただけに、かなりのショックで食事も喉を通らないほど胃がキリキリ痛んでおります。
・・・が、しかし冷静になって考えてみると、EPSが下がって株価も下がるわけです。
つまりもともと割安だと考えていた銘柄が実績、株価ともに下方へスライドしただけの話です。(とはいえ、評価損は変わらないのですけどね)
最新の通期予想EPSが232円です。ということは、PER15としても3,480円。
PER20倍だとすると4,620円であり、やはり依然として割安なのではと考えるわけです。
また、注残も抱えていますので、通期の業績については固いのではとみています。
売上高利益率もそこまで落ち込みは無く、まだまだ優良企業でしょう。
配当も減配されたとはいえ、75円です。
今後株価がどこまで下がるかは不明ですが、利回り的にはお買い得なポイントになってきます。
というところから、このままホールドで問題ないでしょう。
・・・と、自分に言い聞かせています。笑
ではでは。
※投資判断は自己責任でお願いします。