USA360について、半年ぶりに更新です。
2021年に入り、米国テーパリングで金利上昇というムードにありましたが、ここ6月後半くらいから再び金利が下落しだしています。
それに伴い、USA360の評価額は順調に成長モードになっているのですが、見ておくべきはテーパリングムードでの動きでしょう。
ぼくは自分用とジュニアNISA用で積み立てているほど頼りにしていますが、振り返ると「実はボロ負け」という可能性もあるのか、検証してみたいと思います。
過去記事
過去の状況記事です。参考に。
2月末の状況はこんな感じでした。
www.mame-ta.com
4月中旬はこんな感じでした。
11月はこんな感じでした。
米国金利状況
USA360は債券先物部分にレバレッジを掛けていますので、金利が重要となります。
ここ1年の米国10年債の推移は以下のとおりです。
2021年4月にかけて急激に金利が上昇(債券価格は下落)していることが分かります。
USA360最新状況
7月7日現在の状況です。
前回2020年11月記事作成時の13,181円に対し、21%ほど上昇しています。
(チャートは2020年初来を表示しています)
こうして見ると順調なように見えますが、2020年11月から2021年4月にかけて急激に金利が上昇(債券価格は下落)したことによる影響について、比較して見ていきたいと思います。
USA360とVTIの比較(2020年11月以降)
では、債券MIXによる効果について、株式オンリー指数であるVTIと比較しながら見てみたいと思います。参考までに、全世界株式指数連動も含めています。
期間は前回記事以降ということで、分かりやすくするために2020年9月からの推移で見ていきたいと思います。
黄色がUSA360(楽天・米国レバレッジバランスファンド)です。
※前回記事とは色が違うので注意
ご覧のとおり、この期間ではUSA360の圧倒的な負けです。
よく内容を見ていると、2020年11月ごろまでは同様の推移で食らいついています。
しかしその後に2021年4月にかけてジワジワと差が開いています。
これが債券価格下落による影響ということですね。
つまり、USA360はテーパリング局面ではVTIに劣後します。
とはいえ、テーパリングが始まると株価は通常は軟調になります。
そうした状況でVTIもこのように堅調に推移するかは分かりません。
※米国有料企業500社の組み換えアリの指数なので、順調に伸びるかもしれませんが。
直近のUSA360とVTIの比較(2021年4月以降)
では、2021年4月以降の、金利下落(債券価格上昇)時の推移の比較をしてみた結果がこちらです。
こちらはUSA360の勝利です。
債券価格が上昇しているので当然と言えば当然でしょう。
とはいえ、VTIとの差のつき方も大きな差ではないため、このまま金利下落が続いたとして、VTIに追いつけるかというと微妙かもしれません。
とはいえ、これはあくまで○○ショックが無かった場合の平時の推移です。
USA360設定来の比較
2019年11月のUSA360設定来の推移を比較してみます。
つまり、コロナショックを挟んだ推移です。
ここではUSA360の勝利です。
コロナショック時の下落カバーが効いており、いまだにVTIを寄せ付けていません。
2021年4月ごろには評価損益の%差が一時8ポイントまで縮まりましたが、そこから再び差を拡大しているところです。
ということで、設定来2年弱経過しましたが、ぼくの中での結論は変わりません。
できるだけリスクを抑え目で運用したいけれど、株式同等のパフォーマンスを狙いたいという方にはけっこう向いているかなと思っています。
ではでは。
※この記事はぼくの主観で書いています。
くれぐれも投資は自己責任でお願いします。