9月19日に四季報秋号が発売されましたね。
みなさん興味ある銘柄はみつかったでしょうか。
楽天証券やSBI証券では各銘柄の内容をすぐに見れるのでとっても便利なのです。
銘柄によっては「四季報先取り」というのも表示されますし。
ぼくはと言えば、2019年も夏枯れ相場からの回復基調を狙い、いくつか手に入れたいなと思う銘柄が出てきていまた。ちょうどその中で最近購入した銘柄が2つありますのでメモしておきます。
その銘柄とは、AMBITION、そして日本プロセスという会社です。
順番に解説していきます。
AMBITION(3330)とは
東京23区中心に借り上げた居住用不動産を転貸するサブリースがメインです。賃貸仲介や不動産売買も行っています。
AMBITIONの株価推移
5年チャートはこのような感じです。
2019年で言うと、一時期1,400円台まで上昇したものの、8月の決算で利益確定売りが出て現在は900円台まで下がっています。
黒字決算でも織り込み済みだと下がるのは怖いですよね。
しかし、このチャート、綺麗だと思うのはぼくだけでしょうか。
指標
現時点での指標は以下のとおり
- PER 8.48
- PBR 2.41
- 自己資本比率 19%
- ROE 32.8%
- ROA 10.1%
AMBITIONを購入した理由
さて、なぜぼくがAMBITIONを購入したのか。
不動産事業は今後厳しいと言われていますからね。
しかも現在の株価水準が指標的にお買い得かと言われれば、ビミョーです。
PERは8倍と、不動産業界では平均~割高程度と思われますしね。
理由は次の2つです。
- ここ5年の業績推移が良好
- 経営センスが良いと思われる
「2番目の理由なんだよ!」と思われるかもしれません。笑
AMBITIONは、東京23区の不動産に集中する戦略をとっています。
今後の人口減で不動産業界が下火と言っても、東京はますます人口が集中していくと思います。若者もやはり東京に進出し続けるでしょう。
その点、23区のコンパクトな物件に注力しているAMBITIONは、増え続ける単身世帯に焦点を当てた的確な戦略だと思います。
さらに、AMBITIONはヴェリタスのM&Aによりインヴェスト(投資)事業を開始していますが、こちらが2018年度の業績では売り上げ/利益の5割近くまで貢献していることもポイントです。
また、不動産業界としてはいち早くIoT、AIを取り入れることで、業務効率を上げるとともに顧客満足を向上させていく姿勢があることも好印象です。家具、家電のサブスクをやっている『subsclife』との提携、賃料のモバイル決済PayPayやLINEPayへの対応など、斬新な施策があって勢いのある会社だなと感じます。
先行して導入した技術をRPAとして不動産業界に外販していく取り組みが Re-Tech RaaS社の設立として始まっていますので、こちらがどれくらい成果を上げるかにも注目したいですね。
配当については先行投資を優先し今年度は配当額は据え置きとするようですが、剰余金に応じて還元している点は評価できます。(配当性向18%程度)
個人的に気になる点としては、自己資本比率が19%とあまり高くないこと。
(ちなみにMyルールはいちおう、40%以上、、、)
ただ、この理由はインヴェスト事業でヴェリタスを連結子会社化したため、とのことなので目をつぶっています。
今後の保有方針
AMBITIONは将来的には売り上げ1000億円、営業利益100億円をめざすとのことなので、継続して長期保有する予定です。業績の伸び率を毎年確認していこうと思います。
来期については先行投資の時期と考え、今期比で売り上げ103%、営業利益103%の会社予想としていますので、上方修正が出ればいいな、と期待しています。
日本プロセス(9651)とは
つづいて、もうひとつの会社です。
日本プロセスは、独立系のシステム開発会社です。
主な事業分野は、従来は鉄道の運行管理システムや発電所の制御といったものでしたが、最近は自動運転、IoTを主力事業に方向転換しつつあります。
日本プロセスの株価推移
5年チャートはこんな感じです。
あんまり美しくないですね。
2018年1月には1,100円を超えましたが、こちらも2018年5月期決算報告を受けて利益確定売りが出たようです。
何度も言いますが・・・株ってよくわからないですね。
指標
現時点での指標は以下のとおり
- PER 15
- PBR 0.86
- 自己資本比率 83%
- ROE 5.8%
- ROA 4.7%
日本プロセスを購入した理由
それでは、ぼくが日本プロセスを購入した理由です。
- 自動運転関連銘柄を保有しておきたかったから。
- 社員を大事にしている
- 株主を大事にしている
2、3番目の理由に突っ込むのはちょっと待ってくださいね。
まずは、1つ目。
以前取り上げたALBERTの株価がまだ順調に推移しているのを見て、ちょっとうらやましくなりました。
とはいえ、今のALBERTはなかなか手が出せる状況ではないので、自動運転関連で銘柄を探してみた結果、日本プロセスが割と好調だった、という感じです。
実際に、自動車システム事業は18年5月期に対して+13%と拡大しています。
自動運転以外にもEV向けの電動化案件が拡大しているとのことなので期待できます。
ちなみに、自動車事業の主要顧客は日立オートモーティブのようですが、こちらは日立製作所の子会社ということで、単体で株を購入することはできません。また、日立製作所自体は多数のセグメントを抱えているため自動車関連だけで株価が大きく動くことはないでしょう。ということは、関連銘柄として日本プロセスが動く可能性も大きくあると思っています。
さらに別の分野として、IoT/セキュリティ、ロボティクス、AI案件も拡大しており、産業・公共システム事業も前期比+24%ということで順調と言えます。
全体でも2期連続で最高業績を更新しています。
指標面ではROE、ROAともに物足りないですが、改善はしてきているので今後に期待したいところです。
では続いて2、3番目の理由へいきます。
『社員を大切に、株主を大切に』
日本プロセスは業績連動型賞与で社員に還元していく方針のようです。
まあ、現時点では福利厚生などの面であまり良い環境とは言えないとのコメントもありますが、給与で反映してもらえるだけ良いですよね。
株主に対しては、安定的な配当の継続と、配当性向50%以上を目標としています。
配当性向が高いので、継続増配するわけではないでしょう。
個人的には、「連続増配」を目標にする会社ってどうなの?と思いますけどね。業績が悪いときに無理して配当を出す必要はないと思います。
現時点の株価に対しての配当利回りは3.28%となっていますので比較的良いほうではないでしょうか。今後さらに実質利回りが上がっていく可能性がありますしね。
今後の保有方針
さて、日本プロセスの保有方針ですが、事業拡大中+ 比較的高配当ということもあり、長期に保有していくつもりです。
自動運転自体はまだまだ芽が出るのは5年後くらいと思っていますので、それまでは配当を楽しみにしようかと思います。
短期的には9月30日で決算なので、上振れするかなという気がしています。仮に下がっても押し目買いチャンスかも。
最後に
じつはこの二つの銘柄とは別にもう一つ、どうしても今年度中に購入したい銘柄があるのですが、手元の資金が足りずまだ手が出せません。
そちらは購入出来たら紹介したいと思います。
ではでは。