日本国内での感染者の増加に歯止めがたたないこの頃です。
しかし、株式市場では引き続き上昇を見せ始めています。
今週の情勢です。
今週の値動きトピックス
今週の日経の値動きです。
ダウとの比較はこちら(https://ch225.com/)が見やすいかと。
値動きは抑えられているような感じです。日経平均は前場下がってからの後場の上昇がみられますが、日銀の買い支えもあるでしょう。
4月10日は米国市場はお休みでした。
4月6日
日経平均+756円(値上3204銘柄/値下667銘柄)
ストップ銘柄すら出るような状況。すでに緊急事態宣言を織り込んだか。
「明日緊急事態宣言を出す」という宣言。経済対策106兆円規模。
NYダウ+1627ドル、ドル円109.21
コロナ感染者増加数がピークアウトの傾向がみられることが好感。
4月7日
日経平均+373.88円(値上3312銘柄/値下557銘柄)
欧米の感染者増加数減少期待の流れを受け、上昇。
日本で緊急事態宣言
→緊急事態宣言自体の内容は目新しい点はなし。これがどう反応するか。
NYダウ-56ドル、ドル円108.74
一時937ドル上昇でスタートしたものの、後半は減速し+56にとどまる。
4月8日
日経平均+403円(値上2957銘柄/値下881銘柄)
続伸。
テレワーク関連が強い。
NYダウ+779.71ドル、ドル円108.81
サンダース氏が大統領選から撤退を表明。大企業にとっては追い風。
4月9日
日経平均-7.47円(値上2286銘柄/値下1528銘柄)
小幅な値動き。
NYダウ+470ドル、ドル円107.83
トランプのサウジロシア減産協議ツイートによる原油相場の急伸を好感し反発。
しかし結果は少しの減産で原油価格は反落。
4月10日
日経平均+152.73円(値上2461銘柄/値下1331銘柄)
午後から日銀介入か。
NYダウ (休み)、ドル円108.36
買い支えもあると思いますが、市場は完全に上向きになったのでしょうか?
しかし、上昇の勢いが弱まってきているのも事実。
コロナショックでの状況
さて、コロナショックの中で強い銘柄と弱い銘柄がだんだん見えてきていますね。
以下はすべてではありませんが、各分野へのぼくの個人的な感想メモです。多分に主観とポジショントークが入っていますのでご承知おきください。また、ジャンル分けも適当です・・。(投資を進めるものではありませんので注意)
- テレワーク関連
緊急事態宣言により、企業の在宅勤務化が促進。
今後同様の事例があった場合の対策として、これを機に今後数年間は成長が続くと思います。直接的に利益を受けるTV会議、セキュリティなどのテクノロジー企業、さらには急増するネットインフラ関連などが大きく成長するでしょう。
一方そうなると、「シェアオフィス」というのは価値が大きくなるのか、それとも無くなるのかどちらなのでしょうか。 - 教育のICT化
日本は諸外国と比べて、教育分野への投資が遅れていると感じます。
コロナが落ち着いたころには、今回の反省からここに絡むビジネスは伸びる可能性があります。
ただし、現実的には小中学校といった公的教育機関への投資は自治体が行うことになりますが、そうした予算が取れない地域も多いと思われます。
ちなみに、今朝のがっちりマンデーでも保育園へのIT支援を行っている会社ユニファが取り上げられていましたね。出資企業は、凸版印刷、エムスリー、第一生命など多数います。
- 食料品(スーパー、ドラッグストア)
巣ごもり関連として、冷凍食品やインスタント食品などの売れ行きが好調と推測。また、ドラッグストアも特需がありましたね。
まあ、ヒトが生きている限り食料品は需要がなくなるということは無いので、安定した推移でしょう。その代わり、大きなリターンも狙えはしないですが。
一方で、飲食店や学校の休止により食材は余るのではないでしょうか。そうすると売値は下落するのか? - 医療品関連
今回の一連の動きを見ていると上昇する銘柄は、まずはマスク、クリーンルーム関連銘柄。
つづいて検査薬。
さらに人工呼吸器やワクチン開発企業などとなっています。
これらはコロナショック時の突発的な需要で急騰する企業と、今後も持続的に成長していく企業に注意する必要がありそうです。 - 5G関連
本来は2020年は5G元年ということで関連銘柄に期待が集まっていましたが、このコロナショックにて多少なり下落しています。コロナが収まったころには爆発的な上昇を見せる予感がします。
- 自動運転関連
さすがにこのコロナの影響で開発は後ろ倒しになるのではないでしょうかね。トヨタもお金が無くなると、コネクトシティ計画はどうなるだろうか。
そもそも、この状況で皆が手元のお金に不安を感じていますので、車の買い替え等は確実に減少するでしょう。(景気敏感株と言われるだけある) - 観光業
ここはコロナショックの影響をもろに受けていますね。人の動きが止められるとこうも弱かったんだということが浮き彫りになりました。あわせて、ホテルなどの需要も減り厳しい状況です。一方で、コロナ終息後には元通りになることは確実ですので、倒産することなくいてくれれば安心なのですが。 - 国土強靭化
国の予算でも引き続き重視されている分野という認識ですが、コロナショックにより連れ安となっていますね。 - 外食産業
外食産業もダメージは大きいです。緊急事態宣言により休業状態になれば倒産する企業が出てくるでしょう。首都圏だけに集中している企業は要注意。地方に行けば営業しているお店も多く、客の入りも通常とは今のところほぼ変わらない状況でしょう。
一方で、こういう場面で強い銘柄を買いに行くのか、それともあえて下落している銘柄を拾いに行くのか、各自の戦略が現れてきますね。
最後に
振り返ると、緊急事態宣言はまだ今週の話だったのですね。
なんだかあっという間の気がします。
ぼくの会社も在宅勤務に切り替わりつつあり、関連企業の業績は上向くと想定されます。会社内でもコロナの感染疑いがある人が増えており、ぼくとしては一刻も早く在宅勤務化してほしいです。
投資の方では、2番底に備えて一部売却したりしています。
会社の休業補償は多少あるとは思いますが、この調子だといつまで長引くかが分からなくなってきましたしね。
引き続き、体調に気を付けていきましょう。